家の購入には住宅ローンを借りるのが一般的ですが、なかには一括購入を検討している方もいるはずです。
不動産を一括購入すると、どのようなメリットが得られるでしょうか。
今回は、不動産を現金で購入する際の流れや諸費用、注意点などをご紹介します。
不動産を現金で一括購入するメリットとは
家を現金で買うメリットは、やはり住宅ローンの金利負担がなくなる点です。
住宅ローンを組むことで手元にまとまった資金がなくても住宅を購入できますが、大きな借金ができてしまいます。
元金だけでなく金利分も長期にわたって負担しなければならないため、家計にも影響を及ぼすリスクがあります。
その点、現金であれば住宅ローンを組む必要がないので、その分の資金も貯金や生活資金などに充てられるでしょう。
また、一括購入では金融機関や保証会社での審査がありません。
マイホームの購入をよりスムーズに進められるのは大きなメリットです。
不動産を一括購入する際の注意点
現金で家を買うときの注意点は、手元にある資金が減ることでしょう。
とくに新築物件は高価で、3千万円から4千万円の大金を一度に使うことになります。
貯金のすべてを住宅購入に注ぎ込むと、病気や倒産、妊娠などの急な出費に対応できません。
マイホームを購入しても、余裕がある状態を保てるように準備しておきましょう。
また、住宅ローン控除が利用できないこともデメリットです。
住宅ローン控除は条件を満たせば所得税の控除を受けられますが、一括購入の場合はそれらの制度を活用できません。
しかし、総額を比べると、住宅ローン控除利用時より現金一括の方が安く済む場合もあります。
不動産を一括購入する際の費用
家を購入する際は、土地の購入と住宅の建築の2段階を踏む必要があります。
土地購入では仲介手数料や印紙代、手付金などを負担しなければなりません。
また、住宅の建設には登記手続きが必要であり、書類作成などに8万円から10万円ほどかかります。
不動産を一括購入する場合は費用や手間を大幅に削減できるため、早ければ1週間ほどで売買契約が締結できるでしょう。
引き渡しや決済も契約と同時におこなわれることがほとんどです。
まとめ
不動産を一括購入するメリットは、スムーズに売買手続きが済ませられる点です。
しかし、まとまった資金が必要だったり控除が適用されなかったりとデメリットもあります。
現金でマイホームを買う予定のある方は、貯金総額などを考慮して計画的に購入するようにしましょう。
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